3.15.2015

デザイン料の相場と考え方(2)

デザイン料の相場とその考え方について。



前回はデザイン料の算出方法と支払いの仕方について紹介しました。


今回はデザイン料の相場とその目安、考え方について書きたいと思います。



デザイン業務を依頼する上で、デザイン会社や個人事務所、フリーランスなど多くの選択肢があります。

個人的には、WEB オンライン上で仕事をアウトソーシングするのが当たり前になってきた 2005 年ごろから、デザイナーの数が一気に増えたと思っています。


前回同様、ひとつだけ確実に言えることは、

「デザインの専門教育を受けていないデザイナーには相談/依頼をしない」

ということ。



とは言え、誰に頼めばいいのか。

誰がデザイン製作を依頼するにあたって適任なのか、判断しづらいかもしれません。


WEB などでデザイン製作の価格表をどのデザイン会社も公開していないのは、作業量や著作権の所在、デザイン案をいくつ提出して欲しいのかなど、案件の内容を聞いてみないと見積もることが難しいからです。

ただ、ここの部分がいつまでもブラックボックス化しているのは問題だと思い、ヒントだけでも提示することはできないか、考えてみました。



以下は東京でデザイン会社もフリーランスも含め、デザイナーとして 10 年間 活動してみてのひとつの目安です。

他の地域や業種の場合は多少違いが出てくるかもしれません。


目安をつくる上で、キャリアや経験値で A ~ F のようにランク付けをすると理解しやすいのではと考えました。

ただ、一概にこのリストがそのまま実力を表すものではありません。

若手のデザイナーであっても経験や実力が充分にある場合もありますし、その逆もまたあり得ますので。



A - F ランクリスト:

 A. メディアの露出が多い、誰もが知っている有名デザイン会社  *受賞歴多数

 B. 大手デザイン会社/有名・老舗デザイン事務所  *受賞歴多数

 C. 中小規模デザイン会社/デザイン事務所(経験 10 年以上)  *受賞歴あり

 D. フリーランスデザイナー/個人事務所/デザイングループ(経験 5 年以上 10 年未満)

 E. 若手デザイナー(経験 5 年未満)

 F. 若手デザイナー(経験 3 年未満)/学生


A ランクは業界の 3 % 以下、B ランクは 5 ~ 8 % といったところでしょうか。
C ランクで 10 ~ 20 %、D ~ F は残りの 70 ~ 80 %で、かなりの数に上ると思います。




デザイン料の相場は、あくまで所感ですが、


 A. 1 プロジェクト 1000 万以上 *プロジェクト契約/年間契約/顧問契約 など

 B. 1 プロジェクト 500 万以上 *プロジェクト契約/年間契約 など

 C. 1 プロジェクト 100 万 ~  (デザイナー単価一日あたり 4 万円 ~ 5 万円)

 D. 1 プロジェクト 30 万 ~ 80 万円  (デザイナー単価一日あたり 3 万円 ~ 4 万円)

 E.  1 プロジェクト ~ 15 万  (デザイナー単価一日あたり 1.5 万円 ~ 3 万円)

 F.  1 プロジェクト 1 万円 ~ 5 万円  (単価はバラバラ)



をひとつの目安に考えていただければ現実に近いのでは、と思います。

( 1 プロジェクト 例:全国展開企業コミュニケーションロゴの企画立案と製作)



活動する地域や業種によって、また法人なのか個人なのかなどによっても違いは出てくると思いますが、あくまで目安として。


デザイナーと会話するときの参考にしてみてください。




今後もデザイナー仲間や知人との
情報交換を通じて、加筆・修正をしつつ信頼度の高いリストにしていきたいと思います。



それでは。










Borderless Inc.

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