先週末、少し調べものにとアドミュージアム東京に行ってきた。
汐留は便利なようでいて、実は少し不便だ。。 浜風が気持ちよかった。
最近はギャラリーや美術館から足が遠のいてしまっているが、久々に訪れてみて新鮮だった。
広告製作やその現場については学生だった頃から色々と耳にしてきたが、最も着目すべきだと近年感じているのは、
「チームのメンバーの名前と役割を明らかにする」
という点だ。
クライアントからプロダクション、エージェンシー、クリエイティブディレクター、アートディレクター、デザイナー、コピーライター、カメラマン、場合によってはレタッチャーまで、詳細に個人や企業の名前が明記される。
広告製作の現場は、多様なプロフェッショナルが多数携わらなければ完成させることができない規模の大きなプロジェクトも多いので、このような仕組みづくりがきちんとシステム化されてきたのだろう。
「クリエイティブ」と一言で業界を括ってみても、ここまで個人名と役割を公にできているデザインの現場は少ない。
自身が経験を積んできたインダストリアルデザインの世界などは、特にそうかもしれない。
実際に、理解に苦しむ思いをしたこともある。
併設されている広告図書館にも初めて足を踏み入れてみた。
広告界という限られた分野の中の文献としては、申し分のない量だった。
懐かしい年代の、懐かしい作品集も手に入れてみた。
最近はテレビをほとんど見なくなったが、あの頃はよくテレビを見た。
記憶に残る CM も多く掲載されていた。
最近よく CM で見る安っぽいアニメーションやわざとらしい CGエフェクト のない、ウィットに富んだ作品が多かった。
また、広告の概念を変えるような作品がでることを期待したい。
A.Oono
Borderless Inc.