先月 23日に Lee Kuan Yew シンガポール元首相が亡くなった。
シンガポールへはまだ降り立ったことはないが、必ず行きたい国の1つだ。
日本在住のシンガポーリアンの友人がこのことについて語っているのを横で聞いていた。
彼女は生まれた頃から Lee 氏が首相、上級相、内閣顧問だったことしか知らないはずだが、自分たち国民の家族のように話すのを印象的に思った。
彼女の母親は Lee 氏が亡くなったニュースを聞いて、涙を流したそうだ。
今やシンガポールは東京と並ぶ、もしくはそれ以上に重要なアジアの拠点として認知されているが、国が生まれて、わずか 50 年でこの地位にいるのは驚異的なことだ。
国自体のコンセプトを経済発展、豊かな国にすることと堅く定め、それにフォーカスして国を創り上げた Lee 氏は、国家そのものをデザインした偉大なデザイナーだと思う。
悔し涙を流しながら行った 1985 年 8 月 9 日の独立宣言は、当時の国民にとって壮絶なものだったに違いない。
経済、知性、言語、清廉・清潔、また一貫して知的エリートを国全体で育てる方針など、
独裁的と批判されながらも国の成長と発展のために実施した創意工夫は、実に柔軟な発想とクリエイティビティに富んだものだったと思う。
東京 23 区ほどの大きさ、日本の総人口の 4 %、東京の人口の 40 %しかいない小さな国を、50 年でここまでリーダーシップを持つ大きな国にした Lee Kuan Yew氏について、ほんの少しでも身近に感じ、知ることができて良かった。
A.Oono
Borderless Inc.
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