599 GTB
ニューヨーク証券取引所に、フェラーリが上場した。
もう何ヶ月も前のニュースだが。。
その時点で時価総額は 1 兆 2500 億円になったらしい。
フェラーリの各モデルは、必ず 0 の並ぶキリのいい数字から 1 を引いた生産台数にする。
(生産台数 599 台、生産台数 799 台など)
これは、意図的に市場に枯渇状態を生み出す象徴としての狙いがあるそうだ。
かなり前に LdeM(ルカ・ディ・モンテツェモロ)前会長のインタビュー記事で目にした。
そういった「市場に枯渇状態を意図的にもたらす」戦略がこの株式上場でも奏功したらしい。
フィアット・クライスラー・オートモービルは保有株式の 10 %程度を市場に放出したそうだが、この株式数の少なさが「株式のブランディング」として効果を発揮したらしく、希少価値ゆえに高い株価で取引されているらしい。
前職の会社員デザイナーだったとき、フェラーリの株式を保有してみたくて証券会社に行ったのが懐かしい。会社員二年目くらいの、初めての株式投資。
上野の三菱UFJ証券だったか。
ラフな格好でカウンターに座り、「フェラーリの株式が欲しいんですが。。」と言って調べてもらった。
普通は適当にあしらわれるものだと思うが、上野に勤める人は大体気が良いのは大学の頃から知っている。
親切な証券マンは
「フェラーリは株式公開していないんじゃなかったかな。。」
とか何とかいいながらデータを調べてくれ、
「いや〜、やっぱりフェラーリは非上場企業ですよ〜。やっぱりファミリービジネスですからね〜」
と言っていた。
ニュースを読みながらふと思い出して懐かしかった。
F1 のパドックに招待してくれるなら、改めてすぐにでも株主になるのに。。
好きなフェラーリのモデルを掲載してみた。やっぱり美しい。
250 GT
DINO 246 GTS
フェラーリはなんだかんだ言って、デザインビジネスの中の伝説だ。
いまだに年間生産台数 7,000台 そこそこの企業が、「レーシングへの情熱」と「美しいデザイン」で圧倒的なブランドと一兆円企業を築いてきた。
この先も、これまでと全く同じ姿勢でずっと続いていって欲しい。
いずれは顧客として応援できるようになるといい。
A.Oono
Borderless Inc.