3.04.2015

タニタとオムロンの意匠権裁判について

こんにちは、DKです。
今日は、最近判決が下った意匠権の裁判について取り上げたいと思います。


2月26日、東京地裁がタニタにオムロンヘルスケアの体重計の意匠権侵害で1億3千万の賠償を命じました。

下の2つが争点になった両社の製品。

両体重計とも、表面全体がガラスで、左右に電極部が2つずつあり、中央上部に液晶表示、中央部にスイッチを配置しています。

タニタ側は「電極や液晶表示部の位置などは体重計の基本的なデザインとなっており、類似には当たらない」と主張し、オムロンヘルスケアは「両体重計のデザインは実質的に同一で、消費者が混合する可能性が極めて高い」として意匠権侵害訴訟を起こしたようです。判決理由は閲覧が制限されていて、明らかになっていません。タニタは「控訴を視野に入れて対応を検討する」としています。

これ、どうなんでしょう?まず初めに思ったのは、「そんなこと言ったら他の電化製品はどうなの…」でした。特にスマートフォンなどデジタルガジェット分野。
地裁判決なので、最終的な決着がつくのはまだまだ先になりそうです。


2013年12月にポラロイドブランドのミラーレスカメラが、ニコンのデザイン特許権侵害を理由に、販売仮差止命令を下された判例があります。判決理由を見なくても、ひと目でこれくらい酷似していると、説得力があって判決にも納得できるのですが。

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