2.20.2015

古いカメラにあって今のカメラにないもの

こんにちは、DKです。
今日は古いフィルムカメラと今のデジタルカメラについて書こうと思います。


1969年に発売されたRollei B35は、35シリーズの廉価版であったためかB級ローライなどと言われ、中古市場での人気もあまりないようです。しかし、小さいボディながら撮影に必要な操作部がレンズ部分にまとめられていて、使ってみるとベーシックモデルよりも使いやすいと個人的に思っています。

去年、パナソニックがミラーレスカメラのGM5を発売しました。
レンズ交換式デジタルカメラにしてはとても小さく、Rollei B35とほぼ同じサイズですが、当然機能に大きな違いがあります。
40年以上の技術力の進化によって同じ筐体サイズにAF、背面ディスプレイ、EVFなど様々な要素が搭載されています。
これは一見疑いもせずすばらしいように思えますが、カメラのオート化と引き換えに、カメラの本質的な部分がほとんど見えなくなったのではないかと僕は考えています。

レンズはオート化で手ぶれ補正機構、AFモーターが内蔵され、距離目盛、ピントリング、絞りリングが取り除かれました。ボディもフィルム巻き上げレバーが消え、SSダイヤルも今やただの回転する円柱です。それさえも付いていないカメラも多数あります。そのくせ、モードダイヤルなんてものが新しく付いていたりします。
これらは機械的な制約がなくなり、必要な要素を補うためだけの無意味な造形になっていると言えないでしょうか?

確かに写ルンですの様な、ボタンを押しただけで綺麗に写るカメラがあっても良いでしょう。でもそれは今の時代、スマートフォンのカメラで十分できることです。
オートで撮れる写真の良さだけがカメラの価値だと固定せず、自分の意図を反映させる道具として簡潔なカメラがあってもよいと思うのです。
10年ほど前にエプソンが発売したR-D1というデジタルカメラは、昨今よくあるフィルムカメラ"風"デジカメではありませんでした。

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